「きく力」Good Comunication
東京藝術大学×東京都美術館連携事業 とびらプロジェクト 基礎講座④回目はリビングワークス代表 西村佳哲氏。
西村さんは四国の山間過疎地 神山町へ移住し、元中学校を村の集合住宅化させて過疎化が進む村のコミュニケーションが生まれる住まいを建設中とのこと。
そして今日はそんな西村さんから「きく力」講座を受講。
前回のVTSにおける、ファシリテーターの立ち位置と大いに関連づけられる内容でした。
さて、世の中的にはアウトプットのテクニック(プレゼンの上手なやり方とか、ロジカルに話しましょう、素晴らしい作品の作り方)みたいな切り口に意識が向きがちだけど、それは前駆として良質なインプット「きく、みる力」があるから完成できること。
例えば、同じ場所、同じものを見た人なのに写真や絵画や感想が、自分よりも良い作品だなあと思う経験があるけれど、それはその人と、見えてる、聞こえる、感じるモノが違うから。
確かに。
あるウィーンのピアニストはピアニストにとって最も重要なのは音を聴く力だという。
自分の音をきく解像度が高ければ出来上がる音や作品のクオリティは変わる。
なぜなら、必然性や説得力があるアウトプットには良質なインプットが欠かせないからである。
黒澤明監督は「よく物が見えている人はよく気づく」とおっしゃる。
なるほど。
デッサンは上手に描く練習ではなくて「物を見る力を養うため」と教わった。
やっぱりデッザン、1日1モチーフ描くを復活させようかな。
卵やピーマンを6時間見続けるってこと、あんましないよね、デッサン以外。
次にグループワーク的実験をしました。
①Aさんが最近感じた嬉しかったことをBさんに熱心に話す。
②Bさんの反応は「ひたすら無視、話に関心を持たない」
結果、Aさんの気持ちはどう?
否定されたら、話の腰を折られたら、話を横取りされたら、無理矢理話に介入されたらどうだろう?
人の話しを聞かない人の特徴として話し手が「今」どんな感情でどんな表情なのかを全く見れていないということが言える。
西村さんの人生体験から、人は大きく二種の話をしているという。
①事柄(思考や内容、出来事)
②気持ち(実感、体験)
このとき、大体人は事柄に注目しがちだけど、事柄は「今」ではなく、「過去」のこと。
過去の話に関心を寄せるのではなく、その事柄に対して「今」相手がどうであるのかに関心を寄せてみる。
生物の成長原理として、対象は関心を寄せることで成長して発展して行く。
植物も、動物も、子供も、大人も。
と、講座のあらすじを備忘録的に綴ってしまいましたが、会話に関心を寄せることは、その人に関心を寄せていること。そこから展開されるコミュニケーションは無限大なのかもしれません。
次回の講座はグッドミーティング。
良い打ち合わせの方法を伝授いただきます。
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